2013年 場         所 天  気
12月02日(月)〜04日(水) 湖東三山、近江のお寺めぐり
国宝彦根城天守
1日目(12月2日)
02:45→東名道・東京IC/名神道/北陸道・長浜IC08:40→365号線→09:15向源寺→10:15鶏足寺→<ランチ>→13:30赤後寺→長浜市内散策→ウェルネス

2日目(12月3日)
ウェルネス08:00→08:30彦根城→10:40西明寺→12:00金剛輪寺→13:40百済寺→15:30近江八幡→16:30休暇村 近江八幡

3日目(12月4日)
休暇村 近江八幡08:40
→09:15近江八幡街散策→12:15草津宿散策→18:10名神道・竜王IC/東名道/東京IC→


京都、奈良には2回づつ行きましたが、まだ滋賀、琵琶湖の方には行ったことがないので
初めて行ってみました。何処も初めてなので、行くところは厳選しましたが(笑)、どんなもんだか?
行ってみないことには分かりませ〜ん

今回の行ったところ




1日目(12月2日)

東名(新東名)をひた走り   養老SAで朝食です 07:40 
名神に入ります     持ってきたサンドイッチで朝食

北陸道に入り、長浜ICで高速を下りて 08:40
最初の目的地「向源寺」のPに到着 09:10




    向 源 寺(こうげんじ)
向源寺山門
山門    
    本堂

十一面観音像は別棟に安置されています

信長の軍勢に焼討ちにあった際、仏像・観音像を
土中に埋設し、守ったと言い伝えられる埋伏地
十一面観音像(国宝)
(wikipediaより転載)
境内の外には御神木の立派なケヤキの木がありました  


   詳しくはwikipedia
  十一面観音像

向源寺は長浜の高月町にある浄土真宗のお寺で、十一面観音(国宝)があります。
十一面観音像は檜の一木で2m近くあって、腰を少し左にひねって、手の長〜い観音様です。
ここが何よりなのは、別棟の明るい部屋で、解説付きで前後左右全体をゆっくり見ることができます。
素晴らしい十一面観音でした。遠くまで来て見た甲斐がありました。





向源寺から車で20分ほど走って
向源寺から車で20分ほど走って




    鶏 足 寺(けいそくじ)
鶏足寺本堂

己高閣の周りはもう遅い紅葉ですがきれいでしたよ♪
素晴らしいでしょ!!

本尊の十一面観音などが収められた
己高閣
己高閣からお山の中腹にある鶏足寺
本堂までは15分ほど歩きます
観音堂     己高閣から鶏足寺までの道も紅葉がきれいです
wikipediaはこちら

鶏足寺は、長浜の木之本町にあり、重文の十一面観音などがあって、以前、仏像が盗難にあったことから、
全て収蔵庫の「己高閣」に収められています。
ここは北近江随一といわれる紅葉の名所で、訪れたときは既に遅く、「一週間遅かったねぇ、来年にまた来てね」
って言われましたが、残骸の紅葉とはいえ、ここの紅葉はスゴイです♪




鶏足寺の己高庵でトンカツのランチ
ランチと関係ありませんが、落葉です(笑)




  赤 後 寺(しゃくごじ)
本堂は改築(修理)中でシートがかかっていました

赤後寺も長浜市の高月町にあって、日吉神社の中にある小さなお寺です。
重文の千手観音がありますが、やはり焼討ちから守るために土や水の中に埋められて腕から先が
取れてしまったようで、痛々しい姿です。このためか秘仏となっていたが、現在は常時公開されています。

赤後寺は住職もいず、檀家もなく、八十戸ほどの唐川集落で維持しているとのこと。
参拝者への説明者も集落で輪番で勤めているとのことでした。
驚くほど大変だと思いますが、それは、驚くほど素晴らしいことだと思いました。




今日のお寺巡りはこれでおしまい。

長浜の街をプラプラ散策
長浜大手門通り     ???
黒壁五号館   長浜旧開智学校



今日のお泊りは長浜のウェルネス
長浜のウェルネス

夕食はホテルの近くの「和食さと」で
天丼・お蕎麦セット   奥さんはすし御膳。これはデザート





2日目(12月3日)

ホテルで朝食を食べて     ホテルを出て彦根に向います
僕は和食     30分ほどで彦根城の駐車場に到着。




     彦 根 城(ひこねじょう)

天秤櫓(城門)
右の石垣が「牛蒡積」、左が江戸時代の改修の際の「落し積」    長浜城から移築された天秤櫓の内部
 天秤櫓に架かる掛け橋。敵が来たときには落せるように作ってある

国宝 天守
天守は三層になっています

天守の内部  西の丸のあったところ
階段は梯子の様に急です。   素晴らしい紅葉の大木

外の掘割り  太鼓門櫓
牛蒡積みの石垣と紅葉   石段を歩いて天守へ

彦根は、中山道と北陸道(北国街道)が合わさるところで、この付近では数々の合戦の舞台になったところ。
説明の方が「彦根城はリサイクル城です」と言われていましたが、天守は大津城、太鼓櫓門は佐和山城、
三の丸は小谷城・・・・。主に工期とコスト削減から行われたようですが、
どこぞのオリンピックスタジアムも少しは見習った方が良いのでは?(笑)。 
詳しくは、彦根城のHPwikipedia



天守からは石田光成の居城のあった佐和山が見えます



彦根から湖東三山のひとつ、西明寺に向います


   西 明 寺(さいみょうじ)
冬桜。ここでは「不断桜」と言うようです
二天門   
    ↓
本堂(国宝)
本堂(国宝)

三重塔(国宝)
三重塔(国宝)

庭園が素晴らしい   こちらも苔生した庭園
まだまだ紅葉はきれい   池に鯉が泳いで

湖東三山の最初のお寺です。さすがに有名なお寺なので、すっかり観光地しています。(笑)
本尊の薬師如来は秘仏なので見られませんが、鎌倉時代に建立された本堂、三重塔は、
威厳があるというよりもそれほど大きくないので、周囲の緑の中に馴染んでいる感じで良い雰囲気です。
でも、このお寺は仏像、建物よりもその周りの庭が素晴らしいです。庭園も国宝級な気がします。
詳しくはお寺のHPwikipedia


今日はポカポカ陽気なので、西明寺の日溜まりで
道の駅で買ったお弁当でランチにしました

のり巻きとかやく御飯のお弁当




    金 剛 輪 寺(こんごうりんじ)
総門
紅葉の参道を歩きます

本堂(国宝)
鎌倉時代建立の本堂。国宝です

三重塔
こちらは鎌倉時代後期の建立(重文)

二天門  千体地蔵
日が当たるとまだまだキレイ   園内の紅葉

前の西明寺と同様、金剛輪寺も信長の焼討ちを逃れたため、本堂、三重塔などは残っています。
ここも本尊は秘仏になっていて見ることはできませんが周りの不動明王などは拝むことができます。
お庭はきれいですが、西明寺と比べると??かな。参道から続く千体地蔵は圧巻です。
詳しくは金剛輪寺のHPwikipedia






         百 済 (ひゃくさいじ)
かつての本堂は少し上に五重塔とともにあった
信長の焼討ちにより焼失し、慶安3年(1650)に再建された本堂(重文)

庭園本坊
山を背にした池で鯉が泳ぎます

仁王門  肉眼では見えましたが、遠くに比叡山
五木寛之の「百寺巡礼」で有名になった大草鞋   天下遠望之図

近江には信長の焼討ちにより焼失したお寺や仏像がたくさんあり、
百済寺も本堂、五重塔などが焼失しています。
どのお寺でも焼討ちの記述が見られ、この辺りには「信長憎し」の雰囲気が漂っています。
百済寺は現在は天台宗のお寺ですが、名前からも元々は渡来系氏族の氏寺として
開創された可能性が高いようです。
   詳しくは百済寺のHPwikipedia




この後は近江八幡に移動して、近江八幡の周りのお店でお土産などを買ってから宿に向いました
今日は、彦根城、湖東三山の三寺を周りました。前の日と違って
何処もメジャーなお城、お寺だったのですっかり観光気分になりました。(笑)

近江八幡の鳥居  老舗の和菓子店「たねや」
八幡山。ロープウェイがかかっています   バームクーヘンで有名な「クラブハリエ」。お茶しようと思って入ったら満席なので諦めました



今日の泊りは「休暇村 近江八幡  夕食は近江牛バイキング
部屋の前は琵琶湖   近江牛のすきやき。ステーキも美味しかったヨ
温泉と近江牛に惹かれて休暇村にしました。すき焼きもステーキも◎





3日目(12月4日)

今日は特に予定を組んでいなかったので、まだ行ったことのない三井寺や石山寺に行こうかとも思いましたが、
お寺巡りは終わりにして、近江八幡の街散策と中山道の起点(終点)の草津の宿場を見てみることにしました。、

休暇村で朝食を食べて
奥さんの洋食。僕は和食にしました




近江八幡の街散策

昨日来た近江八幡に車を停めて  まず、観光案内所になっている白雲館に寄って
鳥居の先の掘割     旧八幡学校の建物だそうです

メンタムの近江兄弟社
1回倒産して、メンソレータムからメンタムになったそう  中に資料館がありました
 本物かと思ったら、全部類似品だそうです(笑)

市立資料館で近江八幡の歴史を見学して
近江八幡市立資料館

近江商家の建物「旧伴家住宅」(資料館にもなっています)
旧伴家住宅   商いをしたところ
 居間

街並み保存地区になっている「新町通り」  旧西川家住宅
団体さんの中に入って説明を聞いてました(笑)   近江商人の豪商ぶりを窺わせる見事な庭園


旧八幡郵便局  近江兄弟社一柳記念館
白い洋館づくりがオシャレな感じ   近江兄弟社のヴォーリズが生前、暮らしていた住宅

車に戻る途中で掘割を覗いたら、船が通過中でした
観光客を乗せています





近江八幡の街散策を終えて、草津に移動します。車で30〜40分くらいです。
草津宿は、京都からの東海道がここで分岐して、伊勢を行く東海道と木曽に入る
中山道に分かれるので、中山道はここから始ります。

草津宿街道交流館のPに車を停めて、先ずは腹ごしらえで近くの「珈琲 はま」でお昼にしました
お昼時なのでお客さんがいっぱい   奥さんはパンと珈琲



草津宿散策

草津宿本陣
宿場には旅籠のほかに公家や大名が泊まる本陣が置かれていましたが、
草津宿には本陣が2つあって、そのうちの一つが現存し、資料館になっています


草津宿本陣

本陣の中で最も格式の高い「上段の間」
上段の間のトイレ。掛け軸が下っています

左右に部屋が続きます 皇女和宮が江戸にお嫁入りの際、
ここで休まれたときに出された食事
宿の外に掲げる「関札」   全部食べたら食べ過ぎのような・・・・(笑)

我が板橋宿にも飯田家の本陣がありましたが、今は碑が1本立つだけです。草津宿はさすが!!



東海道・中山道の分岐

右は東海道、左は中山道

道路に銘盤が埋め込まれています  トンネルの方向が中山道
道路に銘盤が埋め込まれています   道路元標
このトンネルの先をズーっと歩いていくと
板橋まで行けるはず(笑)



この後は、旧東海道をプラプラ歩いて「草津宿街道交流館」に寄りました。

道すがら、こんなプレートも側溝に埋められていました
ここにもう一つの本陣があった跡

                                            中山道の詳しくはwikipwdia



草津宿街道交流館
こんなかっこして遊んでいる人がいます(笑)   旅籠で出された食事
 草津宿街道交流館 当時の旅籠の中の様子や 



最後に、街道のカフェ「トリコロール」でお茶して
抹茶ケーキとホットケーキセット



この後は、道の駅などに寄りながら、名神道の竜王ICから高速に乗って、12時過ぎに無事、自宅にたどり着きました。






今回も早出・遅着の2泊3日で、フルに3日間、近江を観光してきました。
滋賀は初めてでしたが、京都に比べると人も少なく、ゆっくり観光することができました。
あと1週間早ければ紅葉の盛りだったようですが、それでもきれいな紅葉を見られて良かったです。
彦根城や湖東三山の有名どころも良かったですが、1日目に行った向源寺の十一面観音は素晴らしかったです。
また、赤後寺の腕のもげた千手観音も痛々しくて、印象に残りました。
お寺巡りは、見て半分、聞いて半分で、やはりお寺の方から直接、お話を聞けると理解が深まると思いました。

また、3日目は近江八幡の街歩きや、草津宿もお寺巡りとは趣が変わって、特に草津宿は、中山道繋がりで面白かったです。


最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

おしまい