2012年 場         所 天  気
07月24・25日(火・水) 白 馬 岳2932m
ミヤマキンポウゲの咲く白馬岳への稜線
24日
21:45→01:30八方第2P(仮眠)05:0005:30タクシー→05:50猿倉荘

猿倉荘06:00→06:50白馬尻小屋07:00→(大雪渓)→08:50葱平→11::00村営山荘11:20→11:40白馬山荘(ランチ)12:45→13:05白馬岳→13:30白馬山荘

25日
白馬山荘06:10→06:25白馬岳06:30→07:05三国境→→07:55小蓮華岳→09:45白馬大池10:05→10:25乗鞍岳→11:30天狗原(ランチ)12:20→13:15栂池自然園

14:10栂池自然園→RW・ゴンドラ→栂池→15:15八方第2Pポカポカランド美麻→上信越道・更埴IC/練馬IC→


お花のきれいなお山で、1泊で行けるお山ということで、多分、日本一有名な白馬岳へ行ってきました。
それも大雪渓を登って栂池に下りる最もポピュラーなコースを歩きました。
実は、白馬岳は2回目で、30数年前に、チングルマの写真を撮りに大雪渓を登って
蓮華温泉に下りたことがあるのですが、殆ど覚えていません。
今回登ってみて、例によってお天気はあまり恵まれませんでしたが(笑)、
山のスケールが大きいので、お花の種類、量は、それはそれは凄かったです。


今回のコース



24日(1日目)

朝早く家を出るより、夜に出て、現地で仮眠した方が楽かなぁと思って、
夜10時前に家を出て、1時過ぎに八方第2Pに着いて、シートを倒して横になりましたが、
虫が入るので窓を閉めていたので、暑くてあまり眠れませんでした。


5時過ぎに仮眠から起きて   支度をしていたらタクシーに声を掛けられて
  1番のバスの予定が相乗りで猿倉へ
サンドイッチで朝食です     1番の6時半のバスより早く、06:50には猿倉に到着。ラッキー!

猿倉荘に到着 05;50
登山届を出して



  車道歩きから登山道に入ってしばらく歩くと
登山口を出発 06:00
鑓温泉との分岐  
  白馬尻小屋が見えてきます

白馬尻小屋からの大雪渓の眺め
小屋の前には「ようこそ大雪渓へ」の大きな文字が


  15分ほど歩くいて雪渓の下に
白馬尻小屋から大雪渓に向います 07:00
道の脇にはキヌガサソウ  
  持ってきた軽アイゼンを着けて



大雪渓

雪で冷された風が心地良いです
団体さんが途中で休んでます

▼大雪渓の中ほどから上を見るとまだまだ登りが続きます
今まで登ってきた道を振り返ると

▼大分、上まで来ましたが、ひたすら登ります
大雪渓の終点はアイゼンを外す人で渋滞です

大雪渓は、雪の一本道の直登で1時間半かかりました。何処にも休む所がないので、歩き通しです。



  ここが葱平らしいです 08:50
アイゼンを外してお休みしてます
ミヤマクワガタ。雪渓が終わるとお花が見え出します。  
  ミヤマキンポウゲ

アイゼンを外して、また登り
ハクサンイチゲ     ハクサンフウロがでてきます
  ハクサンイチゲが風になびいて


小雪渓
小雪渓は200mくらいのトラバースです



  雪渓と岩稜を見ながら白馬の雰囲気を味わいます
小雪渓から少し歩くと緊急避難小屋
大分、景色が見えるようになってきました  
  白馬らしい景色です

緊急避難小屋を過ぎたあたりからお花がどんどん出てきます

ベニバナイチゴ   シシウド?
ベニバナイチゴの蕾     シシウド?

お花に夢中で前へ進みません(笑)
ミヤマキンポウゲがいっぱい     ハクサンフウロ
  ハクサンフウロ

ハクサンイチゲ   ウルップソウ
ハクサンイチゲ     ウルップソウ

  お花に囲まれて登ります♪
青いミヤマオダマキ
こんな青いオダマキは初めて見ました  
  フウロやミヤマキンポウゲが咲き乱れて

▽イワベンケイ ▼タカネツメクサ   ▽イブキジャコウソウ ▼ミヤマクワガタ
タカネツメクサ     ミヤマクワガタ

  お花畑もそろそろ終りにさしかかって
▽シロウマオウギ ▼ウルップソウ
ウルップソウ  
  稜線が見えてきました



  斜面にはお花が咲き乱れ
村営宿舎が見えてきましたよ〜
村営白馬岳頂上宿舎。ここで20分ほど休憩です  
  稜線が見えてきました

杓子、白馬鑓と白馬岳の分岐
杓子、白馬鑓と白馬岳の分岐
分岐からは杓子(手前)、白馬鑓、そして剣岳もきれいに見えました
威風堂々、黒装束の剣です


分岐からは白馬岳を見ながらの稜線歩き♪
山頂の手前にそびえ建つ白馬山荘も大分近くなってきました     稜線の両脇にはお花がいっぱい♪
  左には旭岳




白馬山荘到着 11:40
山荘が富山県と長野県の県境だそう

宿泊の手続きをしてから、山荘の前のテーブルでサンドイッチのランチ
持ってきたきゅうり   コーヒー

分岐からは山頂も杓子・鑓もきれいに見えてましたが、山荘の少し手前に来たら
ガスが出てきて何も見えなくなってしまいました




  途中にある松沢貞逸のレリーフ
ガスで見えませんが、一応、山頂へ 12:45
ガスガスで少し登ると山荘も見えなくなります  
  ウルップソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲが寄せ植のよう

レリーフのすぐ下でライチョウ発見!!
子供は見えませんでしたが、雄雌でいました。雄の方がきれいです     ガスの中を山頂に
  ガスの中に咲くイワベンケイ




       白馬岳2932m 13:05
白馬岳山頂

景色はガスで全くダメですが、足元にはきれいなお花がいっぱい
タカネツメクサ(白)、ミヤマシオガマ(赤紫)、イワベンケイ(黄)、ミヤマクワガタ(薄紫)

1700m登ってきてこの山頂は寂しいです。去年の常念岳は同じ高さを登って雲ひとつない大展望。
同じようにはいきませんねぇ





山小屋タイム
早く手続きをしたのが良かったのか、大部屋の一番隅の窓際でした

下りてきてヒマなので、スカイプラザでティータイム
白馬岳のお花カレンダーがありました   マロンケーキとコーヒーのセット

白馬山荘は定員800人の日本一のマンモス小屋です。さすがにこの規模になると
運営はシステマティックで従業員も分業化して、「山小屋の親父の周りで」みたいな
雰囲気はありません。今日は平日なので宿泊者は500人くらいだと思いますが、
それでもレストランは夕方は満員で、グッズも充実です。やはり日本一有名なお山
の山小屋だとこういう風になるんでしょうね



夕食は1回目で5時から。今晩は3回戦。
規模の割には食堂は小さいです   鶏のから揚げ、小海老のフリッター、小魚etc。温かくて美味しかった♪

食事を終えて外に出るとさっきまでのガスガスがウソのよう。
暫し見惚れていました♪


白馬岳
剣岳と立山三山

杓子岳、白馬鑓
夕暮れの旭岳






25日(2日目)

日の出
ケルン付近からの高妻山、戸隠の山々
昨夕は晴れたので期待して4時45分の日の出を待ちましたが、
残念ながら雲がかかって太陽は見えませんでした


小屋に戻って、自炊場で持ってきたパンケーキで朝食です
外の景色はガスで見えませんが、轟音がしたので見ると、ヘリの物資輸送でした   朝食を持ってくると、時間を気にしないで良いのが◎。安いし〜(笑)



  白馬岳山頂。昨日に続き今日も× 06:25
食事を終えてガスの中を出発 06:10
ヘリが濃い霧の中で何度も往復しています  
  さすがにこの時は「晴男」にあやかりたいなぁと思いましたヨ(笑)

ガスの中を三国境に向かいます
こんな天気でもお花はけなげに咲いてます     に同じです(笑)
  風にたなびくハクサンイチゲ

  三国境 07:05
ガレ場は一面のコマクサ
晴れていたら秋田駒よりすごいカモ  
  遠くに見えるのは雪倉岳へ向う人

ガスの中の稜線歩きが続きます
時々ガスがとれるとダイナミックな山容が姿を現します     ムシトリスミレ
  ムシトリスミレ




     小蓮華岳2766m 07:55
小蓮華岳山頂

小蓮華岳は2007年に山頂が崩落して3m低くなったそう。
崩落のせいか、山頂の周りはロープが張られていて近づけません




  一応、雨具(上)を着ましたが、お天気はセーフ
  歩いていると白馬大池が見えてきました
少しガスが薄くなったと思ったら、雨がポツポツ
お天気に関係なくお花はスゴイです
法面いっぱいにアオノツガザクラとイワカガミ  
  きれいですねぇ

ガスが取れてきて、今まで歩いてきた
白馬の稜線が見え出しました
大池に向う稜線歩きが続きます   ハクサンフウロ
  まだまだ稜線のお花が続きます。スゴイです!!

  大池の周りにはハクサンコザクラの大群落♪
大池への下りに入ります
大分、下まで降りてきて大池のすぐ近くまで来ました  
  チングルマもたくさん

白馬大池に着きました。20分の休憩です 09:45
休んだ後、大池を廻って栂池に向います

大池からはイワゴロの中を登ります
少し上から「白馬大池」の全景。きれいです♪     登りが終わって広〜い台地を歩いていくと・・・
  大きいケルンのところが




    白馬乗鞍2469m 10:25


まっ平の中のケルンが目印の山頂です。ケルンないと何処が山頂だか
全く分かりません。イワゴロで一帯はハイマツでライチョウの生息地らしい





  ハイマツ帯を少し下ると雪渓です
平らなところを歩いていきます
途中にはライチョウ生息地の標識。晴れたのでライチョウは見られません  
  下りなのでアイゼンを付けます

雪渓に入っていきます
思ったよりずっと長い雪渓歩きが続きます     雪まじりのイワイワ下りになってきて
  アイゼンを外してイワゴロの下りに入ります

  木道を歩いていくと・・・・
イワゴロが終わって、木道歩きになります
途中、「風吹大池」との分岐があります  
  ワタスゲがたくさん咲いて?います




天狗原
標識の近くのワタスゲ

天狗原の標識のところでランチ 11:30〜12:20
きれいな景色に囲まれながらのランチです   カレーヌードルとあんぱんのランチ




  イワゴロの道を下っていくと、だんだん暑くなってきます
天狗原を歩いていくと
また雪渓がでてきて、トラバース  
  樹間から栂池ヒュッテが見えてきて・・・・

栂池ヒュッテ(自然園)に到着 13:15
まずはソフトで喉を潤して

あぁ〜、やっと無事にゴールに着きました♪
小屋で一緒だった人たちも次々に降りてきて、しばし歓談。
ゆっくり休んでからロープウェイ乗り場に向います 14:10




RW、ゴンドラを乗り継いで   栂池に下りてバスに乗り換えて
片道1720円です。高〜い!     白馬のバス停で降りて、前の第2Pに着きました

白馬第2Pに到着 15:15
駐車場のところにある足湯に浸かって
おつかれさまでした



〆の温泉は「ぽかぽかランド美麻
ぽかぽかランド美麻は白馬から長野ICに向う途中にあります   ざるそば&信州サーモン丼、バラチャーシュー丼(ミニ)のセット。美味しかった!!







今回の白馬岳は二日目の午前中の天気が良くなかったので、ハイライトの白馬岳の稜線歩きがお花しか
見られなかったのが心残りでした。1日目も雲が多かったですが、歩くのには暑くなくて返って良かったです。
白馬岳は日本一有名なお山だと思いますが、それにたがわず雪渓が織りなす素晴らしい眺めと
凄まじい種類・量のお花が圧巻で、さすがだなぁと思いました。
ただ標高差が1700mあるので、teel隊の脚力・体力だと「お花を愛でながら歩いていると山頂でした」
というわけにはいかないのがツライところです。
杓子、鑓のコースも歩いてみたいし、白馬から大池までの素晴らしい稜線歩きもリベンジしたいし・・・
いずれにしても、大変だけどもう一度行ってみたいお山になりました。


最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

おしまい