2010年 場         所 天  気
12月19日(日)〜22日(水)  紀州の旅(熊野古道を歩く) その2
中辺地・伏拝王子からの本宮大社

1日目
03:00→首都高・西池袋/東名道/伊勢湾岸道/伊勢道./紀勢道・紀勢大内山IC→一般道42号線→11:30大門坂P
大門坂P11:50→大門坂(熊野古道)→那智大社→青岸渡寺→飛隴神社(那智大滝)→14:00大門坂P
大門坂P→勝浦観光ホテル→ゆや→
2日目
勝浦観光ホテル07:00→一般道42号線・168号線→08:45熊野本宮館P
本宮大社前09:30→09:55発心門王子(熊野古道・中辺地)→伏拝王子跡(ランチ・休憩)→14:30本宮大社→大斎原→15:00熊野本宮館P
熊野本宮館P→道の駅「熊野古道本宮」→カフェボヌール→民宿やまね(湯の峰温泉)
3日目
民宿やまね08:30→一般道168号線・311号線・42号線→紀勢道・紀勢大内山IC/伊勢西IC→13:30伊勢神宮P
伊勢神宮P→伊勢神宮内宮、参道散策→15:30伊勢神宮P
伊勢神宮P→星出館(市内)
4日目
星出館08:30→伊勢道・伊勢西IC/津IC→306号線・477号線→11:15御在所ロープウェイP
湯の山温泉駅〜(ロープウェイ)〜山上公園駅(往復)→13:00大石公園(ランチ・休憩)→14:15御在所ロープウェイP
御在所ロープウェイP→片岡温泉→sachiさん邸→伊勢湾岸道・みえ川越IC/東名・東京IC/首都高→


sachiさんのブログで熊野古道の緑深い山里の路を歩くレポを見て、「あぁ〜、行ってみたいなぁ。熊はイヤだけど(笑)」
と思ったのがきっかけで、最初はツアーを探しましたが適当なのがなく、遠いけど車で行ってみようかということになって
東京からはるばる紀伊半島の先の方まで行ってきました。
熊野古道はたくさんルートがありますが、車だと出発地に戻らないといけないので、行かれるところは限られますが
今回は、1日目に那智大社近くの「大門坂」を少し、2日目に本宮大社からバスに乗って、中辺路(なかへじ)の一部を歩きました。

今回のコース
                                熊野古道・Wikipediaより

熊野古道
 熊野周辺は、日本書紀にも登場する自然崇拝の地であった。
 907年の宇多法皇の熊野行幸が最初と言われる。
 熊野三山への参詣が頻繁に行われるようになったきっかけは、1090年の白河上皇の熊野行幸からと言われている。白河上皇はその後あわせて9回の熊野行幸を行った。これにより京都の貴族の間に熊野詣が行われるようになった。その後、後白河上皇も33回の熊野行幸を行っている。
 江戸時代に入ると、伊勢詣と並び、熊野詣は、広く庶民が行うようになったといわれている。一時は、熊野付近の旅籠に1日で800人の宿泊が記録されたこともあったようだ。
 明治維新後、神仏分離令により熊野古道周辺の神社の数は激減。熊野詣の風習も殆どなくなってしまった。
 熊野古道自体は、大正から昭和にかけて国道が整備されるまで、周囲の生活道路として使用されつづけた。
                                                               熊野古道・Wikipediaより引用



2日目(中辺地から本宮大社へ) のち
朝起きたら雨。今日は「中辺地(なかへじ)」を歩く予定なので、勝浦から熊野川に沿って
本宮大社に向かいます。本宮大社でバスに乗り換えて、発心門王子から本宮大社までを歩きました。

     今日のコース(マウスオン)
赤い点が歩いたところです
                 熊野本宮観光協会「熊野本宮見どころマップ」より



勝浦から本宮大社に向かいます   本宮大社の駐車場に到着 08:45
熊野川沿いを走ります。熊野の山は霧がかかって     本宮前のバス停



小雨が止まないので、雨具(上着)を着て、傘を持って出発です。

  約30分で「発心門王子」のバス停に着きました 09:55
バスに乗り換えて 09:30
乗客は茨城から来たオジサンと3人です  
  バスで一緒のオジサンは赤木道へ行きました

発心門王子(ほっしんもんおうじ)跡
発心門とは「心の悟りを開く入口の意味」で、熊野本宮に入るときは必ずこの鳥居を通ったそう。

  少し行くと発心門休憩所があります
車道を少し歩いて右に入ります
標識に沿って右に入ります  
  山里を歩きます


途中で民家の前に座ってる面白い人形?発見
木のお人形に洋服着せてます。面白〜い♪
ちゃんと関節が動きます 屋根の上には「八咫烏」 作者のオジサンがからくりを調節してます 水が落ちると旗が上がって 水が一杯になると旗が下がります。 オジサンの彫刻コレクション
面白いので色々見ていたら、近くから作者のオジサンが出てきて説明してくれました。
からくり人形はパイプの水がバケツに溜まって落ちると人形が持ってる「ようこそ熊野
古道へ」の旗が上がります。良く出来てます。感心、感心。たのしいオジサンでした♪




水呑王子(みずのみおうじ)跡
彫刻のオジサンのところから少し行くと
赤い南天の実がキレイ  
  雨も上がりだして、青空が見えてきました♪

水呑王子(みずのみおうじ)跡
一応、水飲んでみます(笑)



  おぉ〜、熊野古道チックな風景(笑)
雨上がりの森の中を歩きます
道休禅門。行倒れの修行僧を弔ったお地蔵さんだそう  
  雨が上がって日が差し込んで良い雰囲気です

森を抜けると里に出て
山里の風景ですねえ     無人の直売所でみかんと梅干を買いました
  紀州のみかんと南高梅の梅干と無農薬の伊勢茶がありました

  正面が地元富士の「百前森」
つるべ井戸発見
ちゃんと滑車がついて、使えそう  
  百前森。NHKの「ほんまもん」に何回もでてきたらしいです。




伏拝王子(ふしおがみおうじ)
伏拝王子(ふしおがみおうじ)跡
百前森の見えるところから少し歩くと急に前が開けてここに出ます。

伏拝王子跡
熊野参拝の人々は京都から12日位かかってこの辺りに辿り着き、熊野三山巡拝の最初の目的地である
本宮が
、遥か彼方の熊野川の中洲に鎮座する光景を目のあたりにして、感動のあまり「伏して、拝んだ」
という。(現地の案内板より)
悠久のときを経て、千年前の人々と同じ景色が見られることに驚きと感動を覚えます。素晴らしい!!

伏拝王子跡から熊野本宮をのぞむ
山あいに「熊野本宮」が薄っすら見えます


伏拝王子跡は絶好の展望地になっていて、休憩所もできてます。ここでランチの支度をしていたら、
休憩所の隣の家のオジサンが戻ってきて、色々なお話をしてくれました。語り部をしているそうで、
お昼を食べながら、熊野古道やここでの生活etc、楽しいお話がたくさん聞けました。


熊野の山を眺めながら日向ぼっこ 展望台の下はオジサンの茶畑
オジサンに写真撮ってもらいました     教えてもらったシダの飛行機飛ばして遊んでます


休憩所でランチタイム
コーヒーのお湯沸かしてます   地元名産の「めはり寿司」。(高菜でくるんだおむすびです)




  小さな橋を渡ると「三軒茶屋」
楽しいひと時を終えて次へ向かいます
山茶花が満開  
  三軒茶屋

石畳が続きます
石畳が続きます     「ちょっと寄り道」
  「ちょっと寄り道」を上がると



前が開けて展望台になっていて、遥か下に「大斎原」(鳥居)が見えます
大斎原(おおゆのはら)が見えます
明治22年の大洪水で流されるまでは、ここの中洲に本宮があった。今は鳥居だけ

  祓殿王子(はらいどおうじ)跡
本宮の町がすぐ下に見えて
町に出ました  
  ここで旅で積もった汚れを祓ってから本宮に入っていたそう

本宮大社の裏門?から入ります
裏門?の鳥居です     社殿の横の「瑞鳳殿」にでて
  八咫烏のポスト。三本足のカラスが上にいます




熊野本宮大社
山門

3つ社がありますが、真ん中と右は工事中。写真は第一・二殿
二殿、三殿は工事中(屋根の葺き替え?中)

本社の隣の瑞鳳殿
八咫烏(やたがらす)の幟が立ってます



  正門?の鳥居をくぐって外に出て
裏から入ったので、参道を下って
おみやげ見てます  
  熊野大権現
このあと、「大斎原(おおゆのはら)」の大鳥居を見て、文化財センターの駐車場に戻りました

おつかれさまでした
おつかれさまでした



道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に寄って
お茶とお菓子を買って

本宮近くのカフェ「ボヌール」でお茶して
ボクはラスクと珈琲 奥さんはバナナケーキと珈琲
元郵便局の建物はさえませんが、ギャラリーもあって面白いお店です



今日のお泊りは、本宮から20分ほど入ったところにある「湯の峰温泉」へ
民宿やまねお湯もお料理もすごく良かったです
泊まったお部屋 マグロのカルパッチョ
湯ノ峰温泉は1800年続く、日本最古の温泉だそうです。熱めのお湯ですが、良い温泉でした♪





今日は朝のうちは雨が降ってましたが途中で止んで、楽しい一日になりました♪
8キロほどの道をテクテク歩きながら、楽しい彫刻オジサンや語り部オジサンのお話も聞けたし、
伏拝王子ではタイムスリップの気分も味わえたし・・・・。ただのハイキングコースでも風景や石畳に歴史を
感じながら歩くと、なんとなく有難い気分になりますね(笑)
湯の峰温泉も鄙びたところで、民宿とそれに毛の生えたような旅館しかありませんが、
泊まった宿の女将さんの手作りのお料理が美味しかったし、熱めですがとってもいい温泉でした。

                               1日目(那智大社)はこちら
                                    3、4日目(伊勢神宮他)はこちら

最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

おしまい