2011年 場         所 天  気
11月07(月)〜09日(水)     大 和 路(奈良)を歩く その or
山の辺の道からの崇神天皇陵

1日目(11/07)
11/06 21:45→東名道・東京IC22:14/伊勢湾岸道・亀山IC02:20→名阪国道・天理IC→07:20奈良公園P
奈良公園P07:40→東大寺興福寺→猿沢の池→元興寺てんてんカフェ(ランチ)→奈良公園P平城宮跡→15:20スーパーホテル新大宮駅前

2日目(11/08)
08:45→09:30天理市トレイルセンターP→<山の辺の道>→大神神社→12:04JR三輪駅→12:15JR柳本駅千古(ランチ)→長岳寺→天理市トレイルセンター14:10→(明日香へ)→14:50県立万葉文化館P飛鳥寺酒舟石→万葉文化館P→16:15民宿「若葉」
3日目(11/09)
08:45→明日香散策(石舞台橘寺亀石、鬼の俎・雪隠)→10:45飛鳥歴史公園P高松塚古墳→一源庵(ランチ)→(斑鳩へ)→13:40法隆寺IセンターP法隆寺中宮寺→15:15夢違→16:30法隆寺IセンターP
名阪国道・天理IC/伊勢湾岸道・亀山IC20:53/東名道・東京IC01:34→


去年、熊野古道を歩いてみて、やはり日本人として、日本のルーツと言うか、生い立ちをちゃんと見て置かないといけないなぁ
なんて思いながら、何となくそのままになっていましたが、今回、奥さんが色々調べてくれて、奈良に行ってきました。
たくさんの仏像、彫刻などを見てきましたが、写真撮影禁止のところが殆どなので、
残念ながら一番核心のところが写真がありません。
要するに実際見ないとダメっていうことなんですかねぇ(笑)

今日のコース



今日は、お寺巡りの前に奈良の古道の内の一つ「山の辺の道」を歩きます。丁度お天気も良くて散歩日和です。
道は、人が通って踏み固められた自然にできた道から始って、徐々に国が目的を持って整備する道路が作られるようになって
日本では、飛鳥から平城京に向う道が最初に作られて、そのうちの一つが「山の辺の道」ということだそうです。
「山の辺の道」はハイキングコースが天理駅から桜井駅まで出来ていますが、今回はトレイルセンターから三輪神社まで、約8キロを歩きました。

天理市のトレイルセンターに到着 08:50
天理市トレイルセンター



  歩き始めるとすぐに堀で囲まれた「崇神天皇陵」
センターの前の案内板で確認して
こんな道を歩き始めます  
  この辺りは特別保存地区だそう

柿がたわわになって、里の風景。後は崇神天皇陵
天皇陵の横にこんな風景が広がってます     畦道にコスモスが咲いて・・・・
  みかん畑が広がってます

  ちょっと寄り道して「相撲神社」へ
道の傍らにはこんな陶芸も売ってます
可愛くて良くできてるでしょ  
  相撲発祥の地ということで土俵もありました

元の道に戻って
桧原神社に向います




桧原神社

桧原神社

本殿、拝殿がないので、ここでお参りします
本殿、拝殿がないので、ここでお参りします

相撲神社から小高い丘を登っていくと境内にでます。説明板によるとこれから行く大神神社の摂社。
ここは三輪山の中にある磐座をご神体にしているので、本殿や拝殿がありません。また、鳥居も朱塗りがなく
縦の柱がにしめ縄が掛かっていて、横の木がありません。





「玄賓庵」の前を通り
鳥居の下のお茶屋の横を通って
今度は森の中を歩きます  
  「玄賓庵」は元は山岳仏教のお寺だそう

狭井神社
大神神社と参道がつながっているので、人がたくさんいました     三島由紀夫来訪の記念碑
  三島由紀夫が古神道研究のために何回か訪れたらしい




三輪(大神)神社

大神(おおみわ)神社。上の鳥居にはやはり横の木がありません

ここは大駐車場もあって観光地のよう
ここは大駐車場もあって観光地のよう

大神神社と書いて「おおみわ」神社と読むそうです。先ほどの桧原神社と同じく、背後の三輪山をご神体とするところが
古神道の特徴のようです。三島由紀夫もそれに興味を惹かれ何度もこの地を訪れ、三輪山に登拝したそうです。

でも、今は単なる観光地の佇まいですけどねぇ(笑)

大神神社(おおみわじんじゃ)
 
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る。日本神話に記される創建の由諸や大和朝廷創始から存在する理由などから「日本最古の神社」と称されている。日本国内で最も古い神社のうちの1つであると考えられている。
 三輪山そのものを神体(神体山)として成立した神社であり、今日でも本殿をもたず、拝殿[1]から三輪山自体を神体として仰ぎ見る古神道(原始神道)の形態を残している。自然を崇拝するアニミズムの特色が認められるため、三輪山信仰は縄文か弥生にまで遡ると想像されている。拝殿奥にある三ツ鳥居は、明神鳥居3つを1つに組み合わせた特異な形式のものであるが、日本唯一のものではなく、他にも三ツ鳥居は存在する。                      Wikipediaより                                                          




電車に2駅乗って、トレイルセンターまで戻ります。

柳本駅に到着
神社から10分位歩いてJR三輪駅へ
2両編成のローカル電車。2駅乗ります  
  トレイルセンターまで歩いて戻ります・10分くらいです



トレイルセンターの前の「千古」でお蕎麦でランチ
奥さんはとろろそば   ボクはかき揚げそばです



トレイルセンターの裏手の長岳寺へ
山門をくぐって


長岳寺

放生池。春にはカキツバタがきれいだそう
▲楼門
▼本堂
ちょうど狩野山楽の「大地獄絵図」(9枚)か開帳されていて、解説付きで見ることができました

拝堂 大石棺佛
拝堂   お山を上がって行くとあります

トレイルセンターのすぐ隣にあります。丁度、狩野山楽の「大地獄絵図」(9枚)か開帳されていて、
地獄に落ちるまでの様子が絵になっていて、檀家の方の解説付きで見ることができました。
要するに地獄に行かないように日頃から信心が大切だということを教える教育絵図になっています。

長岳寺(ちょうがくじ)
 奈良県天理市柳本町にある高野山真言宗の寺院。山号は釜の口山(かまのくちさん)、本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は空海(弘法大師)とされる。関西花の寺二十五霊場第19番札所。日本最古の歴史の道といわれる山の辺の道のほぼ中間点に位置している。釜口大師の名で親しまれている。
                                Wikipediaより



この後、車を止めたトレイルセンターに戻って、今日泊まる予定の明日香に向いました。
まだ早いので、県立万葉文化館のPに車を止めて、5分ほど歩いて飛鳥寺に行きました。


県立万葉文化館Pに到着 14:50
万葉文化館の無料P。ここから5分ほど歩くと飛鳥寺




飛鳥寺

畑の中の小さなお寺で、創建当時の面影はありません

日本最古の仏像と言われている「飛鳥大仏」
7世紀初頭に作られたらしいですが、修復が繰り返されていて当時の姿はどこまで残っているか不明のようです
ここは珍しく写真撮影可でした

  蘇我氏のお寺なので蘇我入鹿の首塚がありました
周りはこんな畑の中です ⇒⇒ お寺の近くの畑の中にポツンと建ってます


創建当初は東西200m南北300mに金堂と回廊がある大寺院だったそうですが、今は畑の中の小さなお寺です。
それでもお寺の説明を聞いていると中大兄皇子、鎌足、蘇我入鹿、大化の改新なんかが出てきて
中学校の日本史の勉強し直してるようで、現存していることにオドロキでした。

飛鳥寺(あすかでら)
 奈良県高市郡明日香村にある寺院である。蘇我氏の氏寺で、日本最古の本格的寺院でもある法興寺(仏法が興った寺の意)の後身である。本尊は「飛鳥大仏」と通称される釈迦如来、開基(創立者)は蘇我馬子である。山号を鳥形山(とりがたやま)と称する[1]。現在の宗派は真言宗豊山派。

飛鳥寺には複数の呼称がある。法号は「法興寺」または「元興寺」(がんごうじ)であり、平城遷都とともに今の奈良市に移った寺は「元興寺」と称する。一方、蘇我馬子が建立した法興寺中金堂跡に今も残る小寺院の公称は「安居院」(あんごいん)である。本項では馬子が建立した寺院と、その法灯を継いで飛鳥に現存する寺院とを含め「飛鳥寺」と呼称する。なお、「飛鳥寺」の呼称は「飛鳥寺式伽藍配置」など学術用語にも使われている、          Wikipediaより




この後、万葉文化館の近くの遺跡「酒船石」を見に行きました。この近くの「亀石」は有料なのでパス

竹林の中を登って行きます
左下が「亀石」のあるところ




酒船石

確かに石に溝が彫られていて加工した痕があります

巨大石で、しかも一部が割られているので本来はもっと大きかった筈。こんな石をどうやって運んだのか?
ここのすぐ下の「亀石」と関係がありそうですが、考古学上もこれ等の石が何に使われたかは
よく分からないらしい。遺構かもしれないけど、あまりピンときませんでしたねぇ(笑)




Pに戻って、売店で「ミニ柿の葉ずし」のおやつ
少し柿の葉の香りがするかなぁって感じで、どうっていうことありませんでした(笑)



今日のお泊りはここから程近い、岡寺の近くの民宿「若葉」
泊まったお部屋。今日は二組だけでした   夕食は牛乳鍋。美味しかったらしいですが、僕は牛乳▲なので困りました〜(笑)
 1階は食堂です  部屋からの沈む夕陽がきれいでした♪







奈良の二日目が終わりました。今日は午前中は「山の辺の道」のテクテク歩き。
奈良盆地の田舎道を歩くだけですが、周りの景色もさることながら、目に入る小さな丘や小山が古墳や天皇陵だったり、
神社が次々に出てきたり、やはり只者ではない「文化の小径」でした。
奈良は、畑の中に由緒あるお寺がポツンとあったり、田舎道の脇に古墳があったり、人々の生活の中にある
当たり前の風景に溶け込んでるのが京都なんかとはまた違った面白いところですね

                                   1日目はこちらから
                                   3日目はこちらから

最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

おしまい